登録販売者に合格したあと自分の希望にあった勤務先の選び方

登録販売者に合格したあと自分の希望にあった勤務先の選び方

登録販売者

40%台の合格率まで難易度の上がった登録販売者の試験。
たくさんの勉強時間をかけ合格したのですから、
資格をどう活かすかで悩みますよね。

資格はとったけど、
どうやって活かそう・・・?

誰もが最初に考えることです。

私も現役の登録販売者であると同時に、
たくさんの知人・友人が登録販売者として働いています。

また人材派遣会社での営業経験を通じて、
各企業の人事部と現場について精通しています。

その交流関係を通じて集めた生の情報を使って
実際に勤務する現場の選びかたをお伝えします。

この記事を書くにあたり情報源

  • 自身の経験 ドラッグストア 2社
  • 派遣業時代のクライアント
    イオン・イトーヨーカドー・西友・ユニー・ドン.キホーテ
    カインズ・コーナン・スギ薬局・ぱぱす・ウェルパーク
    ヤマダ電機・コジマ・ビックカメラ
  • 出身者へのインタビュー
    ウエルシア・サンドラッグ・スギ薬局・マツモトキヨシ
    クリエイト・ツルハ・セイムス・イレブン・マルエツ
    イオン・西友

接客を中心にするかサブに徹するかで分かれる

登録販売者を目指したときの動機は
人それぞれかと思います。

「就職に有利そう」という方から、
「自分が接客して人に役に立ちたい」

もしくは「会社から受けろと言われ仕方なく」の人もいるでしょう。

おそらくこちらの記事を読んでいる方は、
自分のご意思で受験された方が多いと思います。

まずは資格の活かし方で、
おおきく2つに考え方が分かれます。

自分がどちらのタイプか確認しましょう。

あなたはどっちのタイプ?

自分の希望する働き方によって、
企業の選び方が変わります。

経営方針の根幹になるので、
あまり変わることはありません、

AのタイプかBのタイプはどちらでしょうか?

登録販売者の資格を活かす2つのタイプと企業方針

  • A カウンセリングの実務をしたい→登録販売者を活用する企業
  • B 手当が目的で接客はサブがいい→薬剤師メインでカウンセリングする企業

自分の方針が決まったら面接時に確認すること

ご自分の働きかたが決まったら、
面接の申し込みになります。

面接時にはきちんと以下の項目を確認しておきましょう。

入社してから話が違ったとなると、
お互いに不幸になってしまうので遠慮してはいけません。

働く前に事前に確認しておくこと7つ

  1. 薬局が併設かどうか
  2. 薬局がなくても薬剤師さんがいるかどうか
  3. 登録販売者の社員の人数
  4. 将来的に店番をさせたいのか
  5. 外部研修含め資格者への研修体制
  6. 売場の担当はもつのか
  7. 手当等を競合と比較しておく

面接の申し込み時や面接のときに
遠慮せず担当者に確認をしておきましょう。

現場に薬剤師さんがいるか確認をする

登録販売者は合格しただけでは研修生です。


5年間うち2年間分を月に80時間勤務して初めて
ひとりで売場を任せてもらうことが出来ます。

勤務条件をクリアするまでの最短で2年間は、
薬剤師さんや正規の登録販売者の方と一緒に勤務が必要です。

この時に薬剤師さんがいる店舗か、
不在の店舗かによってあなたの仕事の範囲が変わってきます。

考えてみて下さい。
薬剤師さんがいる店舗なのに、
わざわざ登録販売者さんに相談したいと思いますか?

ふつうは薬剤師さんに聞きたいでしょう。

薬剤師さんがいると登録販売者の接客機会が減ってしまう。

実は薬剤師さんがいる店舗だと、
接客の機会がほとんどなくなります。

車の免許に例えるなら、
ペーパードライバーの状態になりやすくなります。

経験値をあげるならあえて薬剤師不在店舗をねらう

くすりのカウンセリングをしたいなら、
薬剤師さんがいない店舗をねらった方が正解です。

だって登録販売者しかいなければ
嫌でも接客をすることになるからです。

登録販売者の資格でOTC医薬品の9割以上は
取りあつかうことが出来ます。

一類医薬品でニーズが高いのは、
「ロキソニン」と「リアップ」の2つくらいです。

実務をやってき経験からいうと、
ほとんど接客に影響はありません。

資格をとってから実際に現場の戦力して
貢献するには接客の経験値を積む必要があります。

合格後の勉強に仕方については、
こちらの記事を参考にして下さい。

では勤務先を選ぶときに業種ではどんな違いがあるでしょう。

今ではドラッグストアだけでなく様々な販売業で
くすりの扱いを始めています。

それぞれ特徴を見ていくことにしましょう。

あなたの希望する働き方にあった
ところを選んでください。

やっぱり王道はドラッグストア

2021年上場ドラッグストア売上高上位6社

登録販売者といえばドラッグストアです。

本業ですから求人数が多く選択肢が増えます。
通勤時間も含めて考えると選びやすいです。

また入社してからの研修の制度など
勉強する環境はいちばん理解があります。

正直初心者ならまずドラッグストアから始めるのが、
現実的な選択になります。

ドラッグストアのメリット5つ

  1. 本業なので研修体制がしっかりしている
  2. 商品の品ぞろえが豊富
  3. 会社が資格者に対し理解がある(これ結構だいじ)
  4. 店舗数が多いので勤務地が豊富
  5. 社員登用へのチャンスが多い

経験を積んでひとりでなんでも出来るように
なってから異業種へ移った方が困らなくて済みます。

ではドラッグストアもたくさんあるので、
どんな企業がいい調べるのも大変ですよね。

ではドラッグストアのデメリットについても
事前にお伝えしておきます。

  1. 店舗あたりの人員が少ない(休みにくい)
  2. 店舗間での格差が大きい(駅前型・郊外型・食品強化型)
  3. ローカル企業だと従業員レベルに格差が大きい

デメリットの人が少ないは、
裏を返すとたくさん勤務したい方にはメリットになります。

ローカル企業だと店長教育が不十分で、
たまにおかしな店長にあたるときがあります。

ただ社員はすぐ移動するので、
うまく付き合うことも必要です。

チェーンドラッグストア協会のHPで企業の一覧を確認できる

ドラッグストアのことを下調べするのに、
JACDS(日本チェーンドラッグストア協会)のHPが便利です。

全国の大手チェーンドラッグが網羅されています。

各社のHPが集まっているので、
調べものをするのに便利です。

一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会
(通称・JACDS(ジェイエイシーディーエス)=JAPAN ASSOCIATION OF CHAIN DRUG STORES)

(本部)
〒105-0001東京都港区虎ノ門1-15-10 名和ビル5階501号
TEL 03-3506-1031
FAX 03-3506-1033

チェーンストアに入社するにあたって注意する点

全国チェーンの場合には転勤が可能な人の方が
早く出世します。

転居を伴う引っ越しがむずかしい場合は、
エリアが限られた地元のチェーンを選びましょう。

薬剤師さんが多いタイプのチェーン

ドラッグストアでも調剤併設型に力を入れている
企業は薬剤師さんが配置されています。

ウェルシア」「スギ薬局」などは専門性に力点をおいているので、
薬剤師さんのいる店舗が多いです。

管理費は業界平均より少々高めですが利益率も高いので、
経営としては成り立っています。

ディスカウントではなく、専門家による知識の提供をベースとした
王道のスタイルです。

店舗により状況は異なりますが、
非正規の登録販売者まで専門業務が
まわってこない場合も多いです。

登録販売者で店舗運営するのが多いチェーン

あまり薬局併設をおこなわず
登録販売者での運営を行っているチェーンもあります。

クリエイト」「セイムス

セイムスは自社品の構成が多いのが特徴。

クリエイトはローコスト経営を目指しています。

薬剤師より人件費のかからない登録販売者を中心に
店舗運営を行う企業では活躍の場も多くなります。

ただし「サンドラッグ」の場合は昇進できない社員は、
定年が通常の企業より早いそうなので選ぶ際は確認して下さい。

登録販売者の資格をつかってカウンセリングをしたい方には、
このタイプの企業を選ぶと活躍する場が多いです。

シフトに入りすくなるというメリットは、
自由に休みが取りにくいデメリットでもあります。

最も影響があるのはその店舗の状況

結局のところ現場の店舗の人員状況の影響が
最もおおきい要素です。

ローコスト型の企業で薬局併設の店舗もあるし
調剤がなくても勤務薬剤師さんがいる店もあります。

企業は繁盛店だと売上がとれるので、
薬剤師を配置して医薬品のシェアを高めようとします。

逆に売れてない店舗は経費を切り詰めるために、
薬剤師さんから登録販売者へ配置を転換します。

ですから正社員か非正規かで勤務先の選びかたが変わります。

正社員か非正規かで登録販売者の勤務先の選び方は変わる

  • 正社員・・・企業単位で登録販売者の重点を見て決める
  • 非正規・・・現場単位で登録販売者の重点を見て決める

また同じ企業の店舗でも駅前型か郊外型かで
店の運営方針が全くことなります。

ドラッグストアは立地によって運営方法が変わる

  • 駅前型・・・くすりと化粧品のカウンセリング販売
  • 郊外型・・・雑貨と食品のセールで集客

最近は食品を強化している店舗が多いので、
郊外店だと資格者でも品出しばかりというは珍しくありません。

異業種で登録販売者の資格を活かすなら

既にドラッグストアでの勤務経験もあり、
職場が合わなかった方に異業種という選択もあります。

本業が別になるのでくすりの事を知っている人が少なく、
こまごました指示はもらえません。

また初心者を育てる環境はありませんから、
最低2年以上経過して研修が外れてからの選択になります。

特に業種という単位でまとめてみましたので、
異業種ねらいの方は参考にして下さい。

食品スーパーの薬品売場

大型の食品スーパーで薬品部をもっているところが増えました。

しかしながら実際に売場に行くと、
資格者不在で販売を中止しているのを見かけます。

登録販売者でも研修を終えた即戦力となると、
採用が厳し状況があります。

採用条件は非正規の募集が多いので、
正社員としては狭き門といった感じです。

イオンリテール株式会社マルエツユニー
株式会社セブン&アイホールディングスライフコーポレーション
マックスバリュ関東株式会社
西友ベイシア
オーケー

ホームセンター・ディスカウントストア

ホームセンターやディスカウントストアは、
広域で展開している企業が多いです。

食品スーパーよりは正社員の募集も出ていますが、
転勤を受けられ方向けの職場になります。

給与的にはドラッグストアや食品スーパーに
比べると低いところがおおいです。

あまり積極的におすすめは致しません。

カインズドン・キホーテ
コーナントライアル

家電量販店

家電量販店でも薬を扱うようになりましたね。

家電量販店は他の小売業とことなるのは、
1店舗あたりの平均売上が高いことです。

ですから医薬品といっても売上貢献度から見ると、
店舗ないでそれほど大きくありません。

趣味で家電が好きでという方以外には、
あまりメリットがないのが実情です。

ヤマダ電機ビックカメラ
コジマ電気ヨドバシカメラ

異業種(ドラッグストア以外)で働くデメリット

全体的に異業種で働くデメリットは共通しています。

それは資格者の研修制度が弱いことです。
独学で勉強を続けられるまで仕上がっていれば
いいのですが、初心者にはおすすめしません。

また本業ではないのでバックアップの体制が
全体的に弱いことも理解しておく必要があります。

自力でやれる知識があり上からごちゃごちゃ言われたくない人は
異業種を選ぶといいでしょう。

まとめ

未経験から登録販売者の試験に合格するために、
かなりの時間を犠牲にして頑張られたと思います。

せっかく苦労して取った資格も勤務先の選び方で
「自分のやりたいことが出来なかった」とならないように
この記事を作成しました。

今日本では医療費が42兆円を超え財政を圧迫しています。

国民医療費等の推移(その1)(2018年度国民医療費1 201130)

国策として医療費を抑制するために
セルフメディケーション」という考え方が出来ました。

そのセルフメディケーションを担うのが
「医薬品登録販売者」の役割です。

大げさな言い方になりますが、
登録販売者は日本の予算構造を変え
国が継続的に発展していくために必要な存在です。

ぜひそれぞれの職場で資格を活かし、
ご活躍をされることを願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました